レストランで食事する前に、大抵の人はネットでインフルエンサーやブロガーの口コミ・レビューを見たりすると思われる。一方、飲食店や飲食系企業はとっくにKOLの影響力を気づき、もっと消費者に向いてもらおうとか、ネットユーザーにもっと店のことを知ってもらいたいと、積極的にグルメインフルエンサーを依頼していた。そこで、AsiaKOL アジア達人通今回は、どんな投稿がファンの心をつかめるか、グルメインフルエンサーランキングの上位に登ったのはどんな方かについて、直近3ヶ月間台湾グルメインフルエンサーの投稿をまとめて調査を行なった。
ランキングから見ると、「グルメ・レシピ(美食料理)」のジャンルに「ビューティ(美妝保養)」や「お笑い(趣味搞笑)」「エンタメ(表演藝術)」「旅行(旅遊)」といったジャンルの人気インフルエンサーの姿が見えた。なお、i-Buzzインターネット口コミ研究センター(i-Buzz網路口碑研究中心)2018年度の統計資料より、台湾ブランドのメディア露出について、1つのマーケティングイベントにつき約30名のインフルエンサーが動員された中、飲食系ブランドに動員されるKOL数の平均値がほかの業界よりも高かったという。飲食業は「KOLと密接に協力し合う」ことが明らかである。
PR文/非PR文の比が五分五分 商品の開封投稿やPR文に主力を注ぐグルメインフルエンサー
この3ヶ月間の統計資料を見ると、グルメインフルエンサーが作成したPR文と非PR文の投稿数が伯仲していることがわかった。なお、YouTubeとInstagram上での投稿1,874件の中、映像の中でスポンサーや協力会社を明確に提示した投稿がおよそ45%だった。提示別で最も多いのは「ブランド協力」の405件で、次に「抽選PR」の88件、「PR文」が60件、「商品・サービスやチャンネル登録へのリンク先(URL)」が20件あったという。なお、「ブランドが協力する」抽選会や「ブランドによる」無料サンプルを提供するなど、一部の提示に表現が混ざっていることもある。
また、PR文の内容から見ると、エンゲージメント率の最も高い投稿は全部が「インフルエンサーと企業」との提携によるものだった。企業がPRにおける予算を提供することによって、インフルエンサーは創作に専念できるし、抽選イベントに対するファンの熱意も高めることができると考えられる。ただし、PR文に関して、ファンの心に響かせるような内容がなければ、洪水のような情報社会の中で勝ち抜くことも難しいだろう。そこで、インフルエンサーと提携する際、PR内容に「ファンに粘りつく」ような決め手となる要素を取り入れることについて考えなければならない。
その「ファンに粘りつく」ような決め手となる具体的な要素は3つある。
「ファンに粘りつく」決定的な要素 その1:キーワードやタイトルで目を引く
──「とっておき・ランキング・絶対買うべき」といったタイトルでファンを吸い寄せる!
グルメ関連話題の中でPRとして、「とっておき」「ランキング」「絶対食べるべき」は人気タイトルの三大キーワードである。穴場スポットやグルメ探しに熱中するネットユーザーは、グルメインフルエンサーの動画を通じて、世界中のグルメお得情報を共有しようとする傾向がある。それで、投稿のタイトルと内容がそのニーズに応じていれば、動画の視聴回数が増えると考えられる。
「ファンに粘りつく」決定的な要素 その2:「多分野」でソーシャル影響力を広げる
──人気グルメインフルエンサーTOP20中の14名が多分野にわたっている!
アジアKOL評価データベース(AIE)で算出したAIEスコア(影響度・関連度・エンゲージメントの総合評価数値)により、台湾グルメインフルエンサーランキングが作成された。そしてそのTOP20の中に、多分野に通じている方がなんと14名もいた。携わる分野は旅行やファッション、ビューティなどがある。要するに、飲食系企業や飲食店が相応のインフルエンサーを選定する際、グルメインフルエンサーに限らない多分野にわたるインフルエンサーと提携すれば、潜在顧客へもっと広くリーチできるとのこと。
「ファンに粘りつく」決定的な要素 その3:話題との関連性を高めるには「プロのグルメインフルエンサー」が必要
──消費者、心奪われる!
グルメインフルエンサーランキングTOP20をさらに見ると、投稿内容における関連度スコアが4.0以上(5満点)も評価されたインフルエンサーのうち、「茹茹的口袋名單」「傑克 Jack 台北|台南美食」この2名がグルメ専門のKOLだったとわかった。そのグルメインフルエンサーの二方の投稿の中に、目を奪うような映えた写真がずらり。そして二人の共通点といえば、料理や食べ物の値段と店の情報をよくご存知であること。多分野に通じるKOLのような高い影響力を持っていないかもしれない一方、グルメ情報に関心ある消費者へより精確にリーチできる。
ネットでブログ記事や動画などを見て店探しすると日常茶飯事のようになったことには、グルメインフルエンサーの影響が大きいと言っても過言ではない。ただし、ターゲットオーディエンスへ効率的にリーチするには、「ファンに粘りつく」ような3つの決定的な要素を活用しなければならない。それは「インフルエンサーの生活日記」のような目を引くコンテンツで視聴回数を伸ばすや、「多分野に通じるインフルエンサー」でソーシャル影響力を広げようと同時に、「プロのインフルエンサー」の活用で話題との関連性を高めるということ。ブランドが発信した内容がこの情報溢れる社会に飲み込まれないようにちゃんと消費者の手に届くため、インフルエンサーの運用を有効手段として取りこむべきである。
飲食業はどうすれば数多くの分野の中で一番適応なKOLを見出すか?それに対してまず知っておきたいのは、ソーシャル上での拡散目標を前もって設定しないと成果が得にくいとのこと。そこで、AsiaKOL アジア達人通は自ら開発したインフルエンサーモニタープラットフォーム「AIE」を利用し、データ分析を随時行うようになっている。これによって、より効率的マーケティングが実現できるのである。選定に手間がかかることなくインフルエンサーを依頼したいという希望がある方は、ぜひAsiaKOL アジア達人通にお気軽にお問い合わせ下さい。