Instagramは2019年後半から、投稿の「いいね！」の数を非表示にするテストを、日本を含む一部の国において実施することを発表した。このテストは、ユーザーに対して「いいね！」数を気にせずに投稿を楽しめるようになってもらいたいという思いから実施するものである。今のところでは、世界の一部の国の限定されたユーザーに広げているというものの、このまま「いいね！」の非表示が実装されるかは未定だが、おそらくInstagramが方向性を変えることはないだろう。しかし、マーケティングにおいて、この「いいね！」数を競合との比較や商品やサービスのPR効果測定の指標として利用していた場合、その手法が利用できなくなるのだ。そうすると、マーケティング担当者はフォロワー数だけで判断しなければならないが、それがなかなかむずかしい。そこで、数多くの実績を重ねてきたAsiaKOLアジア達人通（以下、AsiaKOL）は今回マーケティング対策しとして、Instagram上で他に利用できる評価指標をご紹介する！

Instagram、投稿の「いいね！」数を非表示にするテスト　インフルエンサー評価はフォロワー数頼り？

Facebook社は運営方針をコミュニティ重視に固めようとアルゴリズムを変更した。その後、2019年11月に、Instagramも投稿の「いいね！」数を非表示にするテストを行うという重大な変更を発表した。このテストは日本をはじめ、ブラジル、ニュージーランドなど7カ国で行っており、同年11月にInstagramの主要市場である米国にも実施した。この「いいね！」（赤いハートのアイコン）の数を隠すという変更により、ユーザーは自分や他人が「いいね！」数をどれだけ獲得しているかに影響されずに、純粋にインスタを楽しめるようになるのではないかと期待されている。

しかし、「いいね！」数やコメント数は長い間、インフルエンサーや著名人、一般ユーザーから、人気の高さや、人としてまたはビジネス上成功しているかどうかの指標として利用されていた。ただ、今回の変更により、「いいね！」数が完全に見えなくなったわけではない。投稿した利用者本人にのみ表示されるという仕様となっているのだ。では、Instagramの「いいね！」数の非表示にあたって、インフルエンサーマーケティング事業を行うブランドや広告主、マーケティング会社はどんな施策評価や効果測定の指標を運用すれば良いのか？

「いいね！」数の他に、インフルエンサーの選定に役立つ三つの指標

「いいね！」数の表示が消えたことにより、インフルエンサーも評価しにくくなっている。そのため、フォロワー数以外の新たな指標を見つける必要がある。そこで解決策として、弊社が開発したアジアKOL評価データベース（Asia Influencer Evaluation,AIE）の利用をご提案する。AIEでは、KOLの主要SNS上でのパフォーマンスが、「AIEスコア」という「指数」に数値化され、「影響度」「関連度」「エンゲージメント」といった評価指標が確立される。この三つの指標を用いることにより、ブランドに最適なインフルエンサーを効率的かつ的確に見つけ出すことが可能となる。

1.影響度(影響廣度)：KOLのSNS総フォロワー数。フォロワー数が多いほどスコアが高くなる。また、使用するプラットフォームが多ければ、異なる属性のファンにリーチする可能性も高くなるので、ビジネス活用の範囲がさらに広がると考えられる。ここで一つ例を見てみよう。この図から見られるように、YouTubeのみ利用してるKOLの「小伶玩具」さんの「影響度スコア」が2.8点だったのに対し、FacebookやInstagram、YouTubeといったプラットフォームを三つ使用している「安啾咪」さんは5点も獲得した。両者に結構な差があったという結果だった。

2. 関連度（內容關聯）：KOLの投稿内容（関連ワード）がどのぐらいその得意ジャンルや分野に関連しているかの指標。投稿内容と関連ワードとのかかわりが多いほどスコアが高くなる。それで、より高精度のターゲッティングも可能になる。美容系ブロガー「百變沛莉Peri」さんが例として挙げられる。美容系ブロガーである「百變沛莉Peri」さんは普段コスメ・スキンケア製品の情報を発信しているので、彼女が投稿した内容は美容分野に特化した関連ワードとよくかかわっているとAIEより判断され、関連度スコアが高くつけられた。つまり、同ジャンルにおいては、「百變沛莉Peri」さんは「関連度」における評価は他のインフルエンサーより高いとも言える。

3.エンゲージメント（互動參與）：KOLのSNS全投稿に対していいね！・コメント・シェア数を合計して得た平均値。平均値が高いほどスコアが高くなる。また、エンゲージメントスコアが高いKOLとタイアップすると、KOL自身やブランドの認知度も上がると期待できるので、広告主にとってはもっとも参考になる指標と言える。ここでは「千千進食中」さんを例として見てみよう。下図に示すように、グルメブロガーである「千千進食中」さんはSNSをいくつも使用しており、食べ物にまつわる投稿も多いし、さらにコメント欄を通して積極的にファンとコミュニケーションをとっているので、見事に高得点を獲得した。そんな彼女はPRのタイアップ相手として、ブランドや商品・サービスの認知度を高めるには大いに期待できるだろう。

タイアップ実施後の効果測定にも有効

以上をまとめると、AsiaKOLが開発したアジアKOL評価データベース（AIE）では、KOL一人ひとりに、SNSの使用数や投稿数、平均エンゲージメント数、コメント数を照らし合わせながら、投稿における「いいね！」数やシェア数などといったデータを利用して、KOLの影響力やビジネス上のポテンシャルを分析している。さらに、その分析結果に基づき算出された数値で、インフルエンサーとのタイアップ投稿が行った後の効果も簡単に確認できる。AIEを使用すれば、Instagramの「いいね！」数の非表示に影響されることなく、先述した三つの指標で効率的かつ迅速に最適なインフルエンサーを選び出すことが可能なので、インフルエンサーマーケティングをご検討している方はぜひご利用してみてください。

アジアKOL評価データベース「AIE」

アジアKOL評価データベース「AIE」（Asia Influencer Evaluation）には、様々なカテゴリのインフルエンサーが含まれるため、ご要望に応じて特定のカテゴリーのインフルエンサーの選定が可能です。また、インフルエンサーの過去の投稿データを基に、「エンゲージメント」や「影響度」等指標によりパフォーマンスを分析し評価します。これにより、企業やブランドに最適なインフルエンサーのキャスティングが可能なので、施策にマッチしたインフルエンサーマーケティングが実施できます。

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